
ズボンのことをパンツと世間で言い始めたのは、いったい、いつの頃だったのかは覚えていませんが、最初に、「 パンツの裾上げ 」 という言葉を聞いたときは、一瞬、頭が真っ白になりました。
当時の私にとって、パンツは下着のパンツでしかなく、裾を上げるくらいなのだから、ズボン下とは違うのか?、いやそれならパンツとは言わないだろうとか、かなり混乱しました。
通信販売で買い物をしようと、コールセンターに電話をしたら、「 オナマエサマいただけますでしょうか? 」 と聞かれ、えっ? えっ? 物が欲しいのはこっちの方で、なんで私が何かあげなくてはいけないのかと、動揺してしまいました。
これまでで一番の早とちりは、以前経理の仕事をしていた頃にありました。
いつもの取引先の銀行から電話が来て、「 大当たりの連絡です 」 と言われました。 ちょうど夏だったので、社長が買ったサマージャンボ宝くじが当たったのかも…、と思い、元気よく社長に電話を渡したところ、みるみる顔色が青ざめていくのがわかりました。
私は、これはかなりの高額が当たったに違いないと確信し、あまり嬉しすぎても、人は青ざめるものなんだなあ、と思いながら、固唾を飲んで横で待機していました。
社長は電話を切ったあと、椅子に座りこんだまま、しばらく動きませんでした。
やがて一言、「 700万、やられたよ。 」 とつぶやいたのです。
私が受けた電話は、大当たりではなく、手形の 「 不渡り 」 の連絡だったのでした。
このように、私の人生は、早とちりばかりですが、今でも年に一度くらいは、思い出しても顔が赤くなるような早とちりがあります。
「 先生は天然だから… 」 と言われるたび、天然じゃないよ。早とちりなんだ、と、心でつぶやいています。











